2002年3月18日(月)11:43

サッチャー元首相はイギリスにEU脱退を勧告

元イギリス首相は欧州連合を「改革能力に欠ける」と批判

ロンドン(AP)

イギリスのサッチャー元首相の見解では、欧州連合の創設は「おそらく近代の最大の愚行」であるという。将来の保守政権はイギリスの対EU関係をあらたに交渉しなおすべきである、とサッチャーは近著『ステイトクラフト』で述べた。日刊紙『ザ・タイムズ』は月曜日に同書の抜粋を掲載した。76歳の元首相は、EUを「基本的に改革能力に欠ける」と批判した。

おそらくイギリスのEU加盟は将来、「歴史的規模の政治上の失策」と見なされるであろう、とサッチャー元首相は続ける。それゆえ、次の保守政権はEUとの新たな関係の構築に努めねばならない。イギリス政府は共通の農業政策ならびに外交・安全保障政策から脱退し、イギリスの通商に対する単独の管轄権を取り戻すべきである。EUは「われわれが彼らを必要とする以上に」イギリスを必要としているのだ、とサッチャーは主張している。

保守党の広報官は、同党はサッチャー元首相の著書についてさしあたりは論評しない。「しかし、関心をもって読むつもりである」。イアン・ダンカン・スミス党首とサッチャーの関係は緊密かつ親密である、と述べた。

原題:Thatcher raet Grossbritannien zu Rueckzug aus EU-Vertraegen
Expremierministerin kritisiert Union als reformunfaehig